京蒔絵入りネジ式携帯用香合 |小野 法衣店
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京蒔絵入りネジ式携帯用香合
本日は直径約5.2cm×高さ約2.7cmの懐に入れられます携帯用の京蒔絵入りネジ式香合をご紹介させて頂きます。図柄は散蓮、菊唐草、両山紋の3図柄をご用意させて頂いております。
材質は木製。表面には本漆を塗り磨き京高蒔絵を施しております。表面の塗りの漆は黒色をぼかした特殊な塗りを施しており、磨き京高蒔絵を描いております。
今回はまず京蒔絵の技法を少しお話させて頂きます。
蒔絵は平安時代に確立された日本独自の漆工芸技術です。京都が中心となって発達してきたのですが、その京蒔絵が全国に広がって行きました。蒔絵の伝統技法としては、漆で文様を描き、金粉・銀粉等(以下金粉等という)を蒔き、仕上げていく平蒔絵、文様を漆あるいは木炭の粉や錫粉・銀粉・漆錆(それぞれの素材により技法は異なる)などで盛り上げて、その上から金粉等を蒔いてしあげていく高蒔絵、漆で描いた文様に粗い金粉等を蒔き、その上に薄く漆で塗り固め、さらに全面に黒漆で塗り固め、木炭を使って研ぎ出して磨き上げていく研出蒔絵、その基本的な3つの技法がございます。そして高蒔絵と研出しを併用した肉合蒔絵、平蒔絵と高蒔絵を併用したもの、平蒔絵と高蒔絵と研出蒔絵を併用した蒔絵など、そこに使用する金粉等の種類や粗さの50〜100種類の違いを加味し、それぞれに塗り固める漆の調合を加味していくと、その技法は数限りがありません。また使用する金粉の粗さによって、細かい順から消蒔絵、磨き蒔絵、研出蒔絵と種別する分類の仕方もあります。さらに蝶貝や鮑貝を文様に切り嵌入する螺鈿や、薄く摺った鮑貝を文様にはり、上から漆で塗り固めて研ぎ出していく青貝の技法、鶏やうずらの卵の殻で文様を表現する卵殻の技法、薄い金の延べ板を小さく切った切金や、文様の形に切って使う金貝の手法を取り入れ併用し、それぞれの時代に考案された技術を吸収して現在にいたっています。
このわが国独特の工芸品で、古来より仏様を荘厳し、神々の調度を飾ってきました、美しい蒔絵を施した香合をぜひ贈答品、記念品等でお使い下さいませ。また小さな携帯用の香合ですので、御寺院様の奥様方にも大変ご好評で使って頂いております。
別柄、寺紋等も製作可能(あまりに複雑な柄、紋等は要相談)でありますので、その時はお気軽にご連絡下さいませ。
木製漆塗り分け磨き京高蒔絵香合 上面
木製漆塗り分け磨き京高蒔絵香合 側面
木製漆塗り分け磨き京高蒔絵香合 開いた状態
木製漆塗り分け磨き京高蒔絵香合 蓮華柄
木製漆塗り分け磨き京高蒔絵香合 雪の結晶柄
八ッ藤紋
井桁に橘紋
木製漆塗り分け 磨き京高蒔絵入り香合
[ 仕様 ]木製黒漆塗り 磨き京高蒔絵入り 蓋ネジ式 巾着袋付
[ 寸法 ]直径約5.2cm 高さ約2.7cm
[ 価格 ]散蓮、菊唐草柄 18,000円(消費税別途)
両山紋入り 19,800円(消費税別途)
※上記写真の蓮華柄、雪の結晶柄も18,000円になります。
※別柄、寺紋も製作可能(あまりに複雑な柄、紋等は要相談)ですのでご相談下さいませ。
※別寸法での製作でも可能ですので、ご相談下さいませ。
※蓮華柄、雪の結晶柄の画像がシステム上の都合で写り事、ご了承下さいませ。
TEL : 075-221-0118 / FAX : 075-221-0166/携帯090-1592-6154
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